奮輝の二文字には“さあやるぞ”の決意で心が奮い立つことを意味する「奮起」に「輝き」の一文字を当てることで“気持ちを奮い立たせ勇気を持って行動し、会員一人ひとりが輝く組織にしよう”という想いをのせています。
昨今、不安定な社会情勢などの暗いニュースが連日のように取りざたされています。私たち個々の気持ちも沈みがちで、社会全体にどんよりとした空気が広がっているように感じます。こんな時代だからこそ、私たちは自分自身を奮い立たせ行動することが必要です。創立以来絶えることなく運動を展開し、変わりゆく地域社会の未来を見据え、あらゆる場面で信頼される組織として、地域との関係性を築いてきた私たちの力が試される時です。
いかなる時にも元気を源とし、どんな困難にも挫けることなく前を向いて歩み続ける行動力と情熱を武器に突き進んでいこう。
第68代 理事長
天野 雄太
青年会議所は「奉仕」「修練」「友情」を活動の基本におき「明るい豊かな社会の実現」を目指して活動しています。この理想を体現するには、個々の力を合わせることで、より大きな力を発揮できる強い組織であることが前提です。そのために、まずは私たち一人ひとりが強くならなくてはいけません。強い絆とチームワークを基盤とし、小手先の取り組みではなく、個人と組織が共に成長できる環境づくりを行います。人とのつながりを大切に、仲間を感じ、認め合うための基本に立ち返りましょう。
良い人間関係を築くために必要不可欠なものは挨拶です。その漢字には“お互いの心を開いて、相手の心に近づいていく”という意味があります。いかなる場面においても、挨拶がコミュニケーションの第一歩となります。まずは元気な挨拶の励行から始めることで、考えや意見を言いやすい風通しの良い組織にしましょう。
私の大好きな言葉の一つは「元気があれば何でもできる」というアントニオ猪木氏の名言です。元気があれば、プラス思考を持つことができます。大変な状況下でも、楽しいと思えることが多くなります。リーダーシップを発揮し、市民の先頭に立って行動していくためには元気が必要です。“元気な挨拶”そんなシンプルなプロセスが、地域全体の元気へとつながることを意識し、楽しく青年会議所運動をまい進していきましょう。
数は力なりと言われるように、組織において重要な部分に人の力があります。私たちが活動を続けるためには、同じ志を持つ仲間の存在がより多く必要であり、会員拡大に全力で取り組まなければなりません。
私は、宇部青年会議所に入会し、ここだからこそできた経験、自己成長の機会、一生涯付き合える友人との出会いを通して青年会議所の魅力を心から実感しました。その魅力を様々なツールを活用して地域に広く伝えることで、自分自身の成長を願う青年経済人が新たな同志となり組織の増強につながります。
目標は2年後の宇部青年会議所70周年に会員数を70人にすることです。会の発展のためには会員拡大が必須であることを全会員が認識し、刺激し合える仲間を一人でも多く迎え入れましょう。
組織を目標に向かって進めるにはリーダーシップを身につけなくてはなりません。これは、社会で活躍するためにも欠かせないスキルです。これまでも宇部青年会議所からは、地域や社会をけん引するリーダーを多く輩出してきました。社会課題が山積している中、この時代に立ち向かう次世代のリーダーを育成することは重要な使命の一つです。
私たちにとって青年会議所は、自身の成長の機会を与えてくれるものであり、発展・成長を約束しているわけではありません。様々な活動に参加し挑戦しつづけることが成長につながる道です。しかし、限られた一部の会員だけが力を出し切っても組織力の強化にはつながりません。全員が各自の役割を理解し、一つの方向性へ向かって能力を発揮することで、必然的に組織全体の力が大きくなります。
青年会議所での失敗の数は成功の高さに比例します。人の前に立つことを躊躇する必要はありません。役職や経験年数は関係なく、理事長になったから偉いわけではありませんし、歴が長いからすごいわけでもありません。当事者意識を持って行動し、周囲から認められる人こそ今必要な存在だと思っています。失敗を恐れず責任感を持ってリーダーシップを発揮してみましょう。
SNSの普及により、人とつながりを持つことや情報共有が簡単にできるようになったことで、地域の行事や活動も容易に知ることができ、市民と地域のつながりも増えてきました。しかし一方で、このまちで起きている問題に対して無関心な人や「自分さえ良ければいい」という考えの人が増えてきたようにも感じます。
これまでも戦争や大災害などの国難を乗り越えてきた背景には、若きリーダーの存在と、そこに暮らす人々が自助、共助、公助の助け合いで一丸となって取り組み復興をしてきました。未だ終息の見通しが不透明な新型コロナウイルス感染症を克服するための戦いにおいても、命と健康の大切さを身近に感じながら、自分ごととして何ができるかを日々考えながら行動に移さなくてはなりません。
どんな問題でも、お互いに力を合わせれば乗り越えることができ、その過程において連帯感が生まれ他者を思いやる心も芽生えます。一人ひとりが改めてその大切さに気づくことで、このまちの問題は自分たちの手で何とかしないといけないと自覚を持ち、行動できるはずです。そして、必ずや地域への愛が深まり、人と人、人と地域の関係はより強固なものとなります。市民が主体となった魅力溢れる地域社会の実現には、人と地域がつながるまちづくりが必要です。
挑戦すれば成功もあるし失敗もあります。逆を言えば、挑戦せずして成功はつかめません。しかし、頭では分かっていても途中で簡単な方へ逃げたり、投げ出したりする人が多いのが現実です。それは「努力をする」ということが大変な労力を使うことだから。
青年会議所運動を行う上では、つらく苦しく、歯をくいしばって職務を全うする時期が必ず訪れます。色々な理由で心を奮い立たせるのが難しい日だって誰にでもあります。そんな時こそ、少し顔を上げて周りを見渡してください。あなたの周りには同じ志を持った仲間がいます。見えないところで頑張っている仲間がいます。一人の力では限界がありますが、共に協力し助け合う仲間となら昨日の自分を越えていくことができると信じています。その時はつらくても、仲間たちと切磋琢磨し、助け合い、運動したことは自身の成長に必ずつながります。
謙虚さ、感謝と素直な心をもち、元気に奮輝して共に挑戦し続けましょう。