ホーム > 理事長所信

理事長所信

はじめに

宇部青年会議所が設立された1956年。65年前の日本や宇部市は、今とは大きく異なる社会情勢でした。しかしながら、「明るい豊かな社会の実現」という目的を目指し、身近な環境から社会をより良い状態へと変えていきたいと願う想いは当時から変わらず受け継がれてきたものであり、私たちが青年会議所運動を行う上で変えてはいけない創始の精神の一つです。その精神を軸とし、新しい日本を創り上げていくことは、私たち青年の役目と言えます。

昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、私たち一人ひとりだけでなく、社会全体の価値観が大きな変革を求められています。人との接し方、社会との接し方、伝統的な文化との接し方、あらゆる面で新しい価値観を柔軟かつ迅速に受け入れることが必要になってきています。
 変えてはならないもの、変えなければならないもの、新たに生じるもの、それぞれが混在しており、私たちは試行錯誤を重ねながら多くの選択をする時代が来ています。人に実際に会うことや接触を持つことが相手を危険にさらしてしまう可能性が叫ばれ、人や社会との交流に躊躇してしまう環境も生まれてきました。その一方で、IoTやAIといった技術の発達で多くのことが可能になり、この度のコロナ禍の中でも、実際に会わずに物事を成立させるという点において、大きな功績を残しています。
 私たち青年会議所の活動だけでなく様々な場面において、かつては地域での交流の減少に対して、実際に会って共に時間を分かち合い、様々なことを成し遂げることで解決を図ることが多かったのではないでしょうか。好奇心を高めるために、実際に経験してもらうことも多かったことでしょう。 しかしながら今は、相手や自分の安全と、それらの成果とを両立させることが求められており、ある種の矛盾を乗り越えた上であらゆることを行わねばなりません。

「明るい豊かな社会の実現」という言葉が示すものは、時代や人によってとらえ方が異なります。自分自身の経験の蓄積や、その時に置かれた環境によっても変化していくものです。自分にとっての豊かさと、周りの方の豊かさを重ね合わせ、徐々に理想を広げていくこと、そして、相手の持つものからまた自分の理想が広がっていくことが私達にとっての「明るい豊かな社会」を形作る一つの要素ではないでしょうか。
 個々のもつスキルや経験、そしてその個性が、他から見れば素晴らしいものであることはよくあることです。互いの持てる価値観を分かち合い、相互がより輝くことで、私たちが今存在しているそれぞれの組織や環境をより良い状態へと推し進めるべく、2021年度のスローガンを「錦上添花」~助け合いで生まれる新たな彩り~といたしました。

新たな仲間との出会いをもたらす会員拡大

私たち青年会議所は、20歳から40歳までの会員が所属しています。会員の生い立ちや経験、職業は多種多様であり、今まで出会うことのなかった方と接する機会が多く存在します。それぞれの人が今までに手にしてきたものは、私たちにとっては新たな可能性を秘めたものかもしれません。私たちが手にしているものも、きっと新たに出会う仲間の一助となるはずです。
 多くの仲間との出会いは、それぞれが持つ可能性を見出し、力を発揮するきっかけにもなります。互いの持てるものを分かち合い協力し合うことで、新たな価値や可能性を生み出していくことを目指し、多くの仲間との出会いを連鎖的に起こすことで組織が活性化され、私たちの運動を未来へとつなげていくことが可能となります。新たな仲間と出会い、互いに磨きあうためにも、会員一人ひとりが主体となって会員拡大に取り組みます。

多様性が生み出す新しい価値観

新しいものに出会ったとき、あなたはまず何を感じるでしょうか?人によって新しいものに対する反応は異なりますが、大切なのはその出会いから何を得るかということです。
 新しいものと自分の考えとをそれぞれ照らし合わせ、自分の中へと取り込み、その融合の中から今までの自分では生み出せなかった考えや手法を得ることも、新しい価値観創造の第一歩です。青年会議所活動の中で生まれる多くの出会いから、自分や相手の新たな魅力を見出し、そこから生まれる新しい価値観と向き合いながら運動を広げていきます。

まちと人が華やぐ豊かな未来へ

国は、土地や建物だけで成立するものではありません。そこに住まうひとが生活をし、コミュニティを構成し、それらが集まって形成されているものです。まちを彩るのは人であり、人の営みは時代と共に変化していきます。変化は世代交代とともにあり、次世代を担う子供たちを豊かにすることは、まちの豊かさにつながります。
 大人たちから未来の種をもつ子供たちへ、多くの知見や経験を共有し、新しい感性で生まれた見解をフィードバックしてもらう、そのような循環が生み出す豊かな未来をともに作ることが必要です。そのためにも、今のこの困難な状況下でも歩みを止めることなく、次世代の成長に繋げるための運動を展開いたします。

結びに

2021年は、私たちのふるさとである宇部市が市制100周年を迎えます。宇部青年会議所創立65周年という節目の年を迎え、新たな一歩を踏み出す年でもあります。コロナ禍の中で疲弊している部分もあることでしょう。しかしながら、動かずに脅威が去ることをじっと待ち続けることは、私たちのまちの衰退を待つことと等しいとも言えます。求められていることを捉え、今できることを考え、今までとは異なった形であってもチャレンジする、そのような姿勢が今後は求められます。その期待に応えるべく、私たち宇部青年会議所はまちや市民との関りを絶やすことなく、活動を継続してまいります。
 長きに渡り青年会議所運動を進めてこられた先輩諸兄をはじめ、まちの発展のためにご尽力なさった多くの方々の功績を胸に、私たちは次世代へとまちを受け渡さなければなりません。自分たちが受け継いだ時よりも、より「明るい豊かな社会」に近づいた状態で繋ぐという決意を新たにする必要があります。
 歩みを止めずに運動を続けていくためにも、互いに助け合い、心を寄せ合うことが必要です。この繋がりが、地域に住まう人たちを輝かせ、ふるさとを華やいだ豊かな未来へ導くことを目指します。

基本方針

  • ・未来へつなげる会員拡大
  • ・多様な輝きを見いだせる人財の育成
  • ・互いを思いやり受け入れられる組織力の強化
  • ・新しい価値観と共生していけるまちづくり
  • ・人と人との繋がりを意識できる青少年の育成
トップへ戻る