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理事長所信

はじめに

 戦後、荒廃した日本の再建を目標に各地で青年会議所が設立されました。そして宇部においても誇り高き志を持った青年が集い、1956年5月19日に日本で93番目の青年会議所として宇部青年会議所は設立されました。創立以来、「明るい豊かな社会の実現」を目指し、先輩諸兄の高い志に基づいた運動の積み重ねが今日の礎となったものであり、第63代理事長を仰せつかるにあたり、ここに感謝と敬意を表す次第です。

 私は2006年に宇部青年会議所に入会した。入会当初は、活動内容も理解できず、ただひたすらに青年会議所に関わる時間を無駄にしていた。何のために集まっているのか?何のためにこの団体に所属しているのか?青年会議所活動に価値を見出せず、先輩や仲間とも心を通わせることができなかった。しかし、様々な事業、そして多くの時間を共にすることで、利害関係を超えた信頼関係を築く事のできる『かけがえのない仲間』を与えてくれた。事業や活動に無関心だった私に何度も声を掛け、そして温かく仲間として迎え入れてくれた。そしてJAYCEEの一人としての眠っていた感覚を呼び覚ましてくれた。故郷のために情熱を持って行動する多くの先輩や仲間との出会いは、当時の私にとって、新鮮で衝撃的だった。何度も挑戦し、何度も失敗し、事業を推し進めていく。周囲に何を言われようと自らの力を信じて立ち向かっていく。故郷の為に情熱を持って挑戦する先輩方の姿に「私も故郷の為、何かしなければ!」と魂を揺さぶられるような感覚に陥ったのを今でも鮮明に覚えている。そしていつしか私も、志を同じくし「自分のため」ではなく、「誰かのため」「故郷のために」と気概を持って行動を起こし、真剣に青年会議所活動に向き合うようになっていった。

 私には特別優れた能力がある訳でもなく、生まれ持った才能もない。しかしながら、故郷の為に何かを成し遂げたいという強い想いはいつも心に抱いている。私だけでなく、それは宇部青年会議所会員なら誰しも持ち合わせている感情であろう。「GRIT(グリット)」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のことである。62年の間、絶えず未来を見据え、この故郷とともに歩んできた私たちJAYCEEは、どんな困難にも負けない「強い意志」と「不屈の力」を持っている。これまで故郷の為にご活躍されてきた先輩諸兄の高い志や大きな使命感を引き継ぎ、「ALL GRIT(オールグリット)」のスローガンを掲げ共に運動していこう。

~まだ見ぬ仲間たちへ~

 青年会議所運動の根幹は、会員の拡大と言える。全国的に会員が減少している中、宇部青年会議所もこのまま会員の減少が進めば、会の存続自体が危ぶまれる。これまで以上により良い運動を展開していくためにも、会員を増やしていくことは大切なことである。青年会議所運動を次の世代へと繋げる為にも新たな会員の入会が必要である。しかし会員拡大は組織の維持を目的にするのではなく、まちのためになる組織を全員で目指し、その強い想いを、これからの活動を共にする仲間に伝える必要がある。

 メンバー個々が魅力を感じない組織に新入会員候補者を積極的に勧誘はできない。我々の日々の活動や交流を積極的に行い、宇部青年会議所の魅力を全メンバーが感じることで、新入会員候補者を勧誘できると考える。会員減少の危機感を一部のメンバーだけでは無く、全メンバーで共有し、会員拡大運動を展開していこう。

~未来を担うものたちへ~

 現在、子供たちを取り巻く環境は、私たちが過ごしてきたその時代とは大きく変わってきた。インターネットや携帯電話の普及、核家族化、少子高齢化、個人主義の傾向が進むことで人と地域とのコミュニケーションも希薄になっている。また、あらゆる分野での利便性が高まり、欲しい物や情報はいつでもどこでも手に入る便利な時代になった一方で、近年では心の豊かさが重視されるようになってきた。私たちは次世代を担う子どもたちを育て、向き合うきっかけを作ることが重要であると考える。子供たちには、ものごとに感動する柔らかい感性や、自立心、相互扶助の心、豊かな心を持つ人間性を育み、自らの未来に夢や希望を抱いてほしい。そして、その実現に向かって笑顔で精一杯取り組んで、新しい自分を発見出来るような事業に取り組みたいと考える。

~ひとづくりはまちづくり~

 地方創生が叫ばれ、我々の住むこの宇部市においても若年層の減少、そして若者の都市部への流出は地域の大きな問題となっている。2018年よりは全国で18歳人口の減少が始まり、特に地方においては今後急速に人口減少が進むと言われている。

  故郷に対する帰属意識の希薄化の懸念される今だからこそ、地域再興に向けて、多くの市民とともに、郷土に喜びや誇りを醸成できる事業を展開したいと考える。郷土愛と当事者意識を高め、明るい豊かな未来へと導いていきたい。故郷宇部にはその課題を乗り越えられる地域の力、そして魅力的な人々が揃っている。地域に活力を与え、市民と共にまちづくりを行って参りたいと考える。

おわりに

 「人に変わって欲しければ、自ら率先して変化の原動力となるべきだ。」

 これはインド建国の父マハトマ・ガンジーの言葉である。これまで青年会議所は、毎年新陳代謝を繰り返しながら、その時代の実態に沿った運動を展開してきた。明るい豊かな社会を築くために、常に挑戦し具体的かつ総合的な施策を持った先駆者であるべきと考える。夢や希望を持ち、情熱を原動力として挑戦し続けることこそが、我々青年に与えられた特権だ。今の時代に求められているものを、今を生きる我々青年が真剣に考え、議論し、青年会議所だからこそ出来る運動を発信していくことが、時代、そして地域に必要とされる組織であると考える。これまでの諸先輩方から受け継ぐ62年の歩みと地域に対する熱き想いを止めることなく我々は挑戦し続けなければならない。我々こそが地域を背負う原動力であり、我々の成長こそが地域の発展につながることを信じ本年度のスローガンである「ALL GRIT」のもと、全てをやり抜く力をもって決して失敗を恐れず挑み続け、私たち青年の持つ情熱を人、そして地域へと伝播しより良い変化をもたらしていこう!

基本方針

  • ・一人一人の会員拡大の実践
  • ・次世代を担う人財の育成
  • ・地域のリーダーとしての人財の育成
  • ・魅力ある“ひと・まち”づくりの実践
  • ・強い絆で結ばれる組織力の強化
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